生物多様性わかものネットワーク   グローカルプロジェクト

地域で行われている環境配慮事例をユースが発信していくブログです

横浜で山仕事してきました。

2018/1/14、横浜市旭区にてNPO法人よこはま里山研究所、通称NORA(ノラ)が主催する”山仕事”に参加してきました。

友人が千葉のテーマパークに行っている中、私は横浜の里山を選択です。

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活動地の「川井緑地」は、よこはま動物園ズーラシアから2kmほど離れた位置にある横浜市の緑の拠点の一つです。

 

ここ川井緑地は横浜市の「特別緑地保全地区」に指定されており、上記のNORAが「森づくりボランティア団体」として承認を得て管理を行っています。

活動のコンセプトは「利用できる森」となっており、間伐材の有効活用や森林浴、石窯料理、ハンモックで一休み、など様々な活動が行われています。

今回私が参加してきた山仕事も毎月第2,第4日曜日2行われています!詳しくはNORAホームページ参照。

 

何故このような活動が行われているのか?

それは、”拡大造林”の時期に植えられたスギやヒノキが、管理が難しくそのまま放置されたまま成長してしまい、”暗い森”になってしまったことで、ゴミの不法投棄や痴漢のような問題が蔓延る環境になることを阻止する目的が挙げられます。また、横浜の緑を次の世代に引き継ぐ目的や、里山から人と緑地との共存を目指すための拠点にもなっています。

 

今回私は針葉樹の間伐と丸太の整備を行いました。

 

以下感想になります。

 

①適切な安全管理

まず現地に着くと、NORAの担当の方が丁寧にこの川井緑地と何故活動を行っているのかについて丁寧に説明してくれました。

今回は滑車とチェーンソウを使い、スギを一本間伐しましたが、道具の使い方や間伐のコツなどを丁寧に指導してくれました。

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山仕事には危険が付き物です。私が、「このご時世、安全管理は大きな問題になると思いますが、どのように対応していますか」と聞いたところ、「徹底的に教え込むようにしている」とシンプルな答えが帰ってきました。実際にチェーンソウは講習を受けた人しか使えず、作業中も常に人がついて安心できました。また、針葉樹の間伐以外にも、下草刈りや、竹かご編みなど様々な活動が用意されています。

危険だからといって活動を制限するのではなく、その人にレベルに合わせた活動を提供できているところに感心しました。

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②ディ◯ニー≒山仕事?都会に疲れたら森へ‼︎

上記の間伐のあとはみんなで昼食を取り、間伐材を丸太にして運びました。

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昼食は焚き火を囲んでみんなで食べます。焚き火でお湯を沸かしてカップラーメンを食べてる人もおり、自由な雰囲気でした。森の中で食べるご飯は気持ち良くて格別です!

なぜ森の中だと気持ちよく感じるのか。

このことについては科学的に解明されています。

それは、森林が放出する「フィトンチッド」という成分によるものです。

このフィトンチッドは植物が自己回復や自己防衛のために放出するもので、他の植物との縄張り争いや、害虫が自身に寄り付かなくするようにするために放出する成分です。

人間に対しては、このフィトンチッドはリラクスゼーション効果があることが判明されており、”森林浴”という言葉があるように、疲れたら森などで過ごすとストレスの解消に繋がるとされています。

私の友人は「ディ◯ニー行って仕事のストレス飛ばしてくる!」とこの前日言っていましたが、森や公園なんかも同じように行くだけでストレスの解消になるのです。

何より、作業をみんなで協力することで、普段関わらないような多様な人々と一緒に汗を流すことはとても気持ち良いです。

普段行かないのであるならなおさら、森や公園に行くのはいい時間になるのではないでしょうか。

③参加しないのはもったいない

普段からこのような活動をしている私ですが、地元である横浜市にまだまだ自分の知らない場所やそこで活動している人々がたくさんいることに驚きました。

作業を一緒に行っていた69歳の男性は、「若い人がきてくれると毎回嬉しいよ」と言っていました。実際作業をすると、20代の自分よりも力強く、楽しそうに働くその男性には頭が上がりません。実際、このような活動に行っても大抵の場合は若い人は少なく、60代以上の方ばっかというのが現状だと感じます。

また、そのような自分より歳の離れた方と作業していろいろな話をするのはとても面白いですし、新たな発見がたくさんあります。

もったいない。

今回参加して感じたのは、こんなに楽しい経験ができるのに、参加しないのは「もったいないなー」という感想です。

なのでこれからも引き続き山仕事に参加したいと思ったので、次は興味のある友人を連れて行きたいなと感じました。

 

記事を読んでくれた方も、身の回りにある機会を活かして、森なんかで作業をしてみることをおすすめします!

 

森にはたくさんの魅力があると感じた日曜日でした。

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生物多様性わかものネットワーク 長谷山陽大

 

 

参照:

1.よこはま里山研究所(NORA)ホームページ(2018/1/15参照)

http://nora-yokohama.org/

2.森林・林業博物館 ホームページ(2018/1/15参照)

https://www.shinrin-ringyou.com/mokuzai_jyu/phyton.php

3.QUARTZ ホームページ(2018/1/15参照)

https://qz.com/804022/health-benefits-japanese-forest-bathing/?utm_source=parBBC