国際サンゴ礁年2018キックオフミーティングに参加してきました!
こんにちは。
生物多様性わかものネットワーク グローカルプロジェクトの宮崎です。
11月30日に環境省にて行われた「国際サンゴ礁年2018キックオフミーティング」に、わかものネットメンバー3人で参加してきました。
2018年は国際的にサンゴ礁を保全する年です!
突然ですが、皆さんは「サンゴ礁」という言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
沖縄やオーストラリアのきれいな水色の海。
それとも、サンゴ礁の周りを泳ぐニモのような熱帯魚でしょうか?
ダイビングやシュノーケリングの経験がある人は、海の中に広がる色とりどりのサンゴたちを想像するかもしれません。
では、今思い浮かんでいるそのイメージ、あなたにとって身近なものですか?それとも、去年か一昨年の夏の思い出?
最近は暑い夏の頃になると、思い出させるかのようにニュースの一コマで「サンゴの白化現象」が取り上げられるようになりました。
「こんなに暑ければ海の温度も上がるだろう」
そんなことを思う人も少なくないはず。でもそれって夏だけの問題ですか?
2018年は、「私たちの暮らし」と「サンゴたちの暮らし」をもう少し近づけるための大切な年なのです。
国際サンゴ礁年とは?
国際サンゴ礁年とは、サンゴ礁生態系保全の世界的な枠組である国際サンゴ礁イニシアチブ(ICRI)の総会が定めた国際的に協調してサンゴ礁の保全を行っていく年で、ICRIに属する国々が独自で様々なサンゴ礁生態系の保全活動やPR活動を行います。
日本もICRIのメンバー国のひとつです。
2008年に続いて3回目の「国際サンゴ礁年」の指定となる2018年。
今回のキックオフミーティングでは、どのような指針に基づいて日本国内のサンゴ礁年を盛り上げて行くのかについて話し合いました。
2018年の国際サンゴ礁年はどう進む?
2018年の国際サンゴ礁年のキャッチフレーズは「つながる、広がる、支え合う」。
サンゴ礁の保全活動を行うのは、地元の人々や環境保全団体だけではありません。
サンゴの白化現象の原因のひとつに、海水温の上昇つまり地球温暖化が関係している以上、海から離れた場所で生活している私たち、私たちが暮らす行政や、民間企業だってサンゴやサンゴ礁の周りで生活する生き物たちの暮らしを守る責任があるのです。
今までのお話をお読みいただいた方、「だからといって私に何ができるの?」というのが率直な感想ではないでしょうか。
都心で生活する人にとって、例えばサンゴの植樹をしたり、調査をしたりなんてこと、なかなかできないのが当たり前。
そんな人たちが気軽に参加できるイベントやワークショップ、普段の買い物などの日常生活からできることをより多くの人たちに知ってもらうのも国際サンゴ礁年の大きな役割のひとつです。
国際サンゴ礁年2018の方針〜活動登録制度〜
住む場所や働く業種に偏りなく、より多くの人に「これでサンゴ礁の保全ができるんだ!」と感じてもらうため、国際サンゴ礁年2018の趣旨に沿って実施される活動やイベント等を登録し、SNSなどを通じて発信していきます。
家族やお友達と気軽に参加できるイベントから、サンゴ礁にまつわるお話をしっかり勉強できるワークショップまで幅広い活動情報をお知らせしていく予定です。
また、SNSベースで発信することで、活動主体同士のコミュニケーションや情報交換が活発になることも期待されています。
国際サンゴ礁年2018の方針〜オフィシャルサポーター制度〜
国際サンゴ礁年の趣旨に沿って、サンゴ礁やその生態系の保全、普及啓発に貢献する活動や支援を行う企業を「国際サンゴ礁年オフィシャルサポーターとして環境省が任命するものです。
任命を受けた企業は、ホームページやポスターなどの媒体で国際サンゴ礁年のロゴマークを使用することで、より多くの人々にサンゴ礁保全の大切さを知ってもらうきっかけづくりを行います。
国際サンゴ礁年2018オープニングシンポジウムが開催されます!
国際サンゴ礁年をより多くの人と一緒にキックオフさせることを目的として、国際サンゴ礁年2018オープニングシンポジウムが開催されます!
実は、国際サンゴ礁年2018のアンバサダーとして、東京海洋大学の客員教授でタレントとしても活動する「さかなクン」が任命されました。
シンポジウム当日はさかなクンも登壇し、サンゴ礁の重要性や、それを取り巻く危機の状況について専門家を交えて参加者全員で考えます。
どなたでも参加できるオープンなシンポジウムなので、ぜひ参加してみてくださいね!
日時:平成30年1月28日(日)13:00〜16:20